体験した事しか文字に起こせない人間なので、近所のゲームセンターに行く事にした。
久しぶりに訪れる現代型のゲームセンターは、見慣れたアストロシティやブラストシティの主影はどこにもなく、そこにあるのは大音量が流れる洗濯機のようなゲーム機や、キラキラした全身写真を撮影するだけのプリクラ、以前よりも音が大きなUFOキャッチャーといった見慣れぬ機器ばかりで、当方その場で膝から崩れ落ちて泣きたい気持ちになった。
しかし当方超絶暇だったので、ビデオゲーム2Fと書かれた標識を元に階段を登ると、そこには新手のインダストリアルミュージックとしか思えないほど、あらゆるアーケードゲームの環境音がゲロのように無秩序に流れており「そうそう、こうじゃなくっちゃね、ゲームセンターは」と意気揚々と椅子に座って、100円玉を入れてストリートファイターIIをプレイするも、入店前に景気づけにと一杯ひっかけてから入店した為に、サガットどころか2人目のリュウにボッコボコにされたので、もうゲームなんかやらないフンっ!と、思春期の女子のように1Fに降りて、何作目になるのかわからない「頭文字D ARCADE STAGE」に再度100円玉を購入するも、飲酒運転の為にあえなくタイムオーバー。
もしこれが現実であったなら、飲酒して電柱にぶつかり、逆走したあげく人を轢き、現場に現れた警察官に「これプリウスが勝手に発信したんです、ブレーキはフンでいたんです」と酒臭い息で言い訳をしていたかと思うと、ゲームセンターにきてやっぱりよかったと思った。
そんな当方が遥か昔にドハマリした大型筺体と言えば「アウトラン」「スペースハリアー」といった日本のフェラーリ王「中裕司」が作ったものが多く、でも本当は「パワードリフト」の方が全然好き好き大好きだけれども、今回は話の流れで「アウトラン」および「スペースハリアー」とさせて頂いた上で話を進めさせていただくと、世界のみんなと以心伝心な当方と、外国人は寝ても覚めても、死ぬ直前に観ることのできる人生の走馬灯でも、セガの事ばっかり考えているので、仮にレゴを作り始めたら無意識に「セガのゲーム機」を作っているかもしれませと小さな嘘をついたところで、今回紹介するのは「レゴの公式アイディアページ」に投稿された「セガの大型筺体をレゴで作る人」をご紹介。
https://onl.bz/54pr2np SEGA CLASSIC ARCADE MACHINES
こちらの作品は、セガの誇る名作大型筺体「アウトラン」「スペースハリアー」「サンダーブレード」をレゴで精密に再現した挙げ句、フィグで「セガファン(男性)」「セガファン(女性)」「鈴木裕」までを徹底して再現する凝りっぷり。
特に「鈴木裕」は片岡鶴太郎が近藤真彦のモノマネをする時に「マッチでーす」と言って人を煙にまく技法で再現しているので、是非とも必見あれという感じ。
そんな訳で、若かりし頃に大型筺体で散々お金を使ったという方や、近年になって大型筺体で遊んでいたら自分のデブい体重で大型筺体が動かなくなってしまい現場から逃げ出した事のある方、よく飲酒してゲームセンターのカーゲームコーナーで事故っている危険因子な方などは、こちらにあるレゴを眺めて「80年代って楽しかったなぁ…」と懐かしんでみてはいかがでは。
追記…いまから一年くらい前に書き溜めとして書いたものなので、文体違いはご容赦を。
| |