数日前まで「Steam Deck」を注文しようか死ぬほど悩んでいた。
というのも最近老化と悩み事で「ゲーム熱」が、ファミレスでおしゃべりに夢中に夢中になってしまい提供されてから30分ほど経過したハンバーグ定食よりも冷めきった結果、3日に1回はゲームについて何か書いているのにも関わらず、全くゲームをプレイしていないという由々しき事態になっているので、ここは自ら身銭を切って「ゲーム熱を自ら鼓舞し、皆様と共感覚をもった上で連邦を更新したい」とちょっとだけ思ったからだ。
ともあれ「Steam Deck」は最低モデルでも「59,800円」と、田舎から上京したての一人暮らしな大学生でいうところの「約一ヶ月半分の食費」にも該当する金額であるし、この金額であれば「街中で偶然PS5の新品を見かけたら即金で買えてしまう金額」なので、常識人であれば「各種エミュレータを動かす為だけに携帯ゲーム機「Steam Deck」を買うことはまず無い。
だが「Steam Deck」の発売元が公式動画に「Nintendo Switchエミュレーター」を写り込ませてしまったあの日から、「Steam Deck」はメーカー公認の「エミュレータマシーン」と言っても過言ではないし、iPadが発売された時から「あれ絶対に、漫画リーダーとしてしか使われないでしょ」とか思っていた当方なんかは、「Steam Deck」が発表されたと同時に「次世代エミュ機が遂にきた!!」と直感的に思った。
そんな最近の当方は「楽器」と「エフェクター」に夢中な事から、先月と今月は飲みに行く数を減らし、食べるお菓子も半量に減らす程の軽い赤貧生活。
という事で「貧者のSteam Deck」と言っても過言ではない「中華ゲーム機」の購入を考えたが、手元に数年前の中華ゲーム機が数台ある事、これらは壊れた時点で速攻「破砕ゴミ行き」という切ない現実を考えると、中華ゲーム機よりも壊れなさそうで、かつヤフオクでの売却価格が結構高そうな「Steam Deck」を購入するのが正しい選択である気はしてきたが、先に書いたようにに現在の当方は楽器貧乏、使わぬゲーム機を買うのであれば「STRYMON(ストライモン)の中古エフェクター」を買いたい。
なんて事を考えながら病院に出向いた帰り道、ふらっと立ち寄ったブックオフにて「PSVITA (PCH-2000ZA11) 税込み11,000円 ここから24%オフ! 美品」という夢のような逸品を見つけた。
PSVITAは発表された瞬間から「ソニータイマー」というケンシロウに言わせれば「お前はもう死んでいる」的な死の宣告がされている以上、それを買うことは死を受けいたれガン患者的でもあるが、諸行無常、形あるものはいつか壊れるとあるように、中華ゲーム機だろうがPSVITAだろうが其れ等はいつか壊れるし、我が家のSwitchのコントローラーなんてドリフトでしまくりで何度壊れたわからないので、ホント宮本茂を近所のデニーズに呼びつけて、小一時間ほど説教を入れたいくらいだ。
閑話休題
当方のゲーム熱が冷めている理由は「老化」による「動体視力」「反射神経」「集中力」の低下によるゲーム力の低下、すなわち「若い頃よりゲームが下手になった」からに他ならない。 よく近所の年寄りが「昔はよかった」と言うように、当方の過去のゲーム情景を振り返れば、「昔のゲーム機はアクションリプレイってのがあったから、最悪改造コードで無敵にすればクリアできたから良かったんだよなぁ…」と、世界中のゲームクリエイター達が怒髪天を突いて俺んちに放火しそうな「クズいゲームライフ」しか思い浮かばないし、正直今の当方には「ゲームをクリアする時間も気力も無い」のだ。
なので現在は「エミュレータに搭載されたチートコード機能を駆使してクリアする」という安直な方法でゲームをしている訳だが、当然の事ながら「無敵でクリアしたゲームに感動なんて微塵もない」し、そこにあるのは「一応最後までクリアしました」という、俺の心の中の金のトロフィーが俺から俺に授与されるだけで、誰からも「凄いね!」なんて言ってもらえる筈もない。
となると世の中に必要なのは「絶妙な"さじ加減"のハックロム」という事になり、そして本日紹介するのは「俺たちはこういうスーパーマリオのハックロムを待っていたんだよ!! 宮本茂、いいか、こういうのが俺たちは欲しいんだよ!!」と世界の宮本に上から目線で教えてあげたくなるようなナイスな逸品。
https://www.romhacking.net/hacks/7378/ Super Mario Bros Health Bar
こちらのハックロムは「マリオをライフゲージ制(5ポイント)」にする事により、ゲームの難易度をちょうど良い塩梅にしてくれるというもの。
つまり死んだら指定された所まで戻されるのではなく、5回までダメージを食らってもその場から続行できるので「動体視力が欠損してしまった我々中年」には丁度良い塩梅のスーパーマリオと言えよう。
ただし「穴に落ちたら即死」である事はかわりないので、そこは理解した上でプレイしないと「穴に落ちたら上から戻ってくる」という、星新一でいうところの「おーいでてこーい」みたいな事にはならないので、そこはまぁ、まずはプレイして頭と身体で理解して欲しい。
なおこれは余談となるが、PSVITAは店で二時間悩んだ結果「もしかしたらSteam Deckを買うかもしれないから、ここで資金を使う訳にはいかないな…」と見切りをつけてきたが、帰宅して「Steam Deck」を買わないと誓ったあたりから、やっぱりあのPSVITAは凄く安かったから無理してでも買っておくべきだった…と、別れた彼氏に未練たらたらな女子のように、いまこうして゛過去の俺を呪詛っている次第。
という訳で、「ゲームは遊ぶものではなく買うものだ」という主義の元にゲーム趣味をつづてけいる方や、「最近ゲームが下手になったから全然プレイしてねぇゃ…」という俺みたいな方、「子供の頃は友達とスーパーマリオとかして、お菓子食べて、毎日笑って楽しくて…今では毎日ネットニュースみて、殺人や窃盗や婦女暴行や窃盗のニュースばっかりみて何も楽しくねぇや…」とシケた大人になりつつある俺みたいな人は、あの頃の楽しかった気持ちを取り戻すために「絶妙なバランスに再調整されたスーパーマリオ」を楽しんでみてはいかがでは。
追記…ともあれ当方のゲーム熱は心の余裕と体力の復興が無い限り戻らないと思うので、ゲームを楽しめる皆様に対しては絶え間ない嫉妬を感じているのはココだけの話。
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